俺の屍を越えて行け【赤黄】
暑中見舞い申し上げます、お元気でしょうか
こちらは前回上げたデッキが全然良デッキじゃないことを分からされたり、foolやmagicianにボコボコにされてこのゲーム過疎すぎることを分からされたりする理解の夏です。深まる
とにかくね、こいつの姿をよく見るんです
《光翼神・ホルス》
©SEGA はいだらー
【次元干渉/コスト3】
【スピードムーブ】
■神征の楔
対戦相手は手札からコスト6以上のユニットをフィールドに出すことができない。
■転元超破
このユニットがフィールドに出た時、可能なら即時にアタックする。
■裁きの光翼
このユニットがオーバークロックした時、対戦相手のBPが最も高いユニットをランダムで1体消滅させる。
今回はちまたで【馬鹿黄】と噂の【赤黄】デッキの話です
・【赤黄】と言いつつ【猿】
構成カードこそ赤黄の二色であるけれど、大体のデッキにおいて黄色は《カパエル》と《光翼神ホルス》、それから《雷光纏いし炎の竜》の3つしか入っていない。労基に訴えこめるレベルと言われた《銀弾のエクソシスト》さえ抜けてしまったのはおそらくミラーに弱いからで、大方採用されている《金の神殿》を《ハッパロイド》の亜種と見ればこのデッキは明らかに【猿】デッキ
つまり前期【リリス系赤】からの派生で、赤色の方は《夜魔女王リリス》や《太陽神ラー》などいつものセット(たまに《魔界王子マモン》が入る)。《鳳凰》弱体化により復活した《秩序の盾》へのアプローチとして、同じく弱体化した《火精フレイミー》に代わり、消滅(OCホルス)とバウンス(雷光)を採用しつつ、回転率を極度に高めたデッキと言えそう。当然のように《文明崩壊》も組み込まれている
【リリス系赤】と同じくトリガーデッキ山盛りになっているので、今回はサンプルを見ながら構成を見ていきたいと思います
サンプルデッキ(画像右下)
ヒッキーさんのツィッターより
今期のデッキ
— エロメンコ先生 (@hikariver) 2017年7月19日
Dばっか
オワコンはミーナとメタル差し替え
馬鹿黄がいちばんパワーは高かった pic.twitter.com/MzGJje29K0
・動力部
サーチユニットとして、《デビルウィンナー》、《風紀委員マコ》、《カパエル》の3種類。ドロートリガーは《女神の詩》、《愛しき来訪者》、《金の神殿》、《学びの庭》の4種類。そしてデッキを回すインターセプトとして《文明崩壊》を2枚に《抑制剤》を1枚。頂上リプレイを見ていると割と色々なデッキに入っている《抑制剤》はたぶん《光翼神ホルス》と戦士デッキの《星輝神ヌト》に続くレベル2ユニット、それから《夜魔女王リリス》などの進化、スピードムーブユニットを同時に見れる手札の回るカードだから。上位になるとトリガー透かし前提なのか、雑にインターセプトドローに使ってる試合が多いけれど、雑に使えることもこのカードの強みなのだろう
ドローユニット9枚、トリガー12枚、インターセプト3枚。「珍」系ではよくある比率なのかもしれない、覚えておこう
・主武装
《夜魔女王リリス》と《太陽神ラー》に加えて今回は《破壊少女シヴァ》と《光翼神ホルス》が入ってきた。どちらも強力なOC効果を持ちつつ単体でも強く、何度も投げつけて焼き払うデッキと同じ方を向いている。長らく抜けていたシヴァが戻ってきたのはたぶん回転するデッキと《雷光纏いし炎の竜》の全体ダメージとの噛みあいで、今の【赤黄】相手に秩序以外の横ならべをしてはいけない、ということなのかなと思う。横ならべするなら、7/26の頂上リプレイのように《マッシヴサージ》+加護+秩序の盾、くらいやるべきなのだろう。シヴァ+シヴァ+雷光でもこちらが4体なら10000ダメージまでしか出ないから
・副武装
《雷光纏いし炎の竜》と《ドン・ペローネ》。前者は大型や秩序のバウンス、後者は例えば《大いなる世界》などの削除や《アムネシア》や《抑制剤》の無駄打ち強要などに。どちらも主武装の攻撃のサポートを担っていることが分かるし、「速攻で焼切る」というデッキの方針に噛み合っている
・1または2で飛ぶ爆弾
上の構成をみると動力部の大きさが目を引き、このデッキは「大型のエンジンで手札に集めたOCユニット+《太陽神ラー》で相手を焼切る」という攻めに集中されていることがわかる。また攻撃は相手の受けが整っていない初動ほど強いのも自然な話。実際に頂上対決で【リリス系赤】の勝利している試合は(例えば7/25のもの)初期ターンでつけたアドバンテージから相手に守りを強要してそのまま5ラウンドくらいで勢い勝ち、というものが多いように思う
1表《カパエル》《カパエル》に対する回答が難しい、と言っていた人もいて、1裏に対する2表に考えられるのは、《ミューズ》など秩序一体には《風紀委員マコ》+《雷光纏いし炎の竜》だとか、《光明神アポロン》など9000以下+4000以下の場面は《夜魔女王リリス》+《太陽神ラー》とか。《エンジェルビルダー》など大型加護を立ててもカードプールには《両成敗》があるし、OC《光翼神ホルス》がぶっ飛んでいくことも少なくない
・けれど頂上から減る謎
《光翼神ホルス》も《夜魔女王リリス》も《太陽神ラー》も《破壊少女シヴァ》も本当に強くて、僕も下位帯でいつも分からされているのだけど、不思議なことに【赤黄】は頂上対決から姿を消しつつある。ゲームセンターにいってランカーリプレイを出してみても、中々【赤黄】のものは見つからない
つまり、今環境で活躍しているデッキのほとんどが、【赤黄】に対抗しうるなんらかの仕組みをもっている、ということではないかと思う
例えば1表カパカパに対してハヅキ+ハヅキで答えたり、《地剣の土方》で《磯風参式》か《闇法師弁慶》を召喚したり。盤面以外にも、ケアや読みあいでカバーできる範囲もあるのかもしれない。そういった構造を理解すればデッキを作るうえでの助けになるのは間違いない
6/24日のランカーリプレイ ー 同じくヒッキーさんのツィッターより
・まとめ
環境の序盤を華々しく飾った【赤黄】は今「武装をぶっぱなす」という点にすべてを賭けたような超前のめりの【猿】系デッキとなった。更地ゲーといわれるCoJの正統な系譜を継いでいると思えるけれど、不思議なことに前期【リリス系赤】ほどは環境トップに居座り続けることはできていない(かのように見える)。このゲームに「受け」の存在が許されるようになったのだろうか。それとも何か別の事態が環境トップで起こっているというのだろうか
ということで次回は比較的「受け」に近いデッキを選んでその構造を見ていきたいと思います
【赤黄】を「攻略」しないことにはfoolにすら上がれないような現環境
A2の無名な屍に未来はあるのか
乞うご期待