じべろ屋本舗

CoJのデッキをビルドしたい人

黄色の大盾 【選ばれ黄単】

環境デッキの分析がしたいなら

とりあえず、wikiを見ればいい…

 

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©板垣恵介

黄単のページでリンクあるのが【ライブ(1.3EX1)毘沙門(1.0)】と【祈り(1.2EX)御供(1.2)】だけとか魔境すぎる

 

 

気を取り直して、はじめていきます、環境デッキ分析

 

まず、何をもって環境デッキというかだけど、頂上リプレイに登場したデッキ、と定義していこうと思う。環境ピラミッドの天辺に位置しているのは彼らだから

正確な分布が把握できないにしても、ランカーたちの使用するデッキは、(プレイングを前提としつつ)安定して勝率をあげられる、美しく優秀なギミックを搭載している可能性が高いはず

僕たちが作りたいのは、どこかで壁にぶつかることが約束されているデッキじゃなくて、天辺まで辿りつける何かを持ったデッキ。そのためにも分析対象は、頂上に位置するデッキ群としていく

 

ちなみに、頂上リプレイを振り返るにあたって、

キャッツアイ手稲店さん(https://www.youtube.com/channel/UCen_D9Tzc5i0k5vK_wjGV4Q

が保管してくださっている動画群を、大いに参考にさせていただきます

 

 

第一回目はご存じ最強の盾、【選ばれ黄単】

 

 

 

 《選ばれし者》

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 ©SEGA

あなたのターン終了時、あなたの手札が6枚以下の場合、
デッキから5枚ランダムで見る。
その中から1枚選び、それを手札に加える。
残りの4枚のカードは消滅する。

 

CoJのデッキはどうやら手札をより強力にする動力部集めてぶちかます武装部に分かれているらしくて、【選ばれ黄単】は比較的わかりやすい部類になるのでないかと思う

 

・動力部 

《オータムロイド》が確定サーチしてくる《選ばれし者》で欲しいカードを引き寄せつつ、《ダークプリースト》や《光明神アポロン》の回収効果が「消滅したものから任意」なことを利用してさらに手札を盤石にしていく。捨札を第二の手札のように扱う効果としては、他に《邪眼天使サリエル》やエラッタ前の《女神の息吹》(当時任意2枚)があったようだけど、捨札と違い消滅札は《文明崩壊》以外で干渉不可能と、より確実性がありそうだ。黄色いサーチ珍獣《カパエル》も当然入ってきて、サーチ関連のカードは5種×3枚の15枚。特に《光明神アポロン》は、アド効果を持ちつつ、最低限の戦闘をできるスタッツで、テンポを損なわずに手札を整えられる点も見逃せない

(中には、捨札からトリガーカードを拾う《幻夢のロキ》を利用して、さらに圧縮率を上げているデッキもあった)

 

今では姉妹作品的なCoJP限定の話になるけれど、インターセプトドローユニットを持たない【黄緑】が、《カイム》から《新品の鎧》をサーチして、そこから《追い風》や《神の杯》を手繰り寄せる動きは美しい

5秒間何回でも引き直せるマッチングシステムによって、初めの1手だけはほぼ確定して始められる。ではその1手をどれだけ発展させられるか? という点に置いて、《オータムロイド》→《選ばれし者》(→《ダークプリースト》or《光明神アポロン》)→対戦相手に有効な武装、という立ち上がりは、非常な安定感を生み出すと思われる(《オータムロイド》1枚があればいい、というのも、マリガンの難易度を下げている)

 

・武装部

そうして安定感を持って引き寄せる武装の方もまた強力

 

ほぼ確実に入ってくるのは、3コスト以上をガッチリと足止めしつつ、厄介な除去効果もある《現世のイザナギ》。2コスト以下の生存を許さず、タダでは死なない《天帝インドラ》。相手の攻撃をいなす呪縛と、相手に攻め込む行動権消費をダブルでこなす、上に加護までついてくる《ライトニングドラゴン》。ブリハン絶対許さないウーマン代表《聖剣・エクスカリバー》、あたりになるだろう

これらは、1枚1枚の盤面制圧力も高いながら、《現世のイザナギ》の行動権消費には《ライトニングドラゴン》の呪縛が噛みあい、また、その間隙を狙う低コスには、《天帝インドラ》と《聖剣・エクスカリバー》が睨みを効かすと、相互に補完関係ができている

天敵はBPを上回るスピードムーブや、加護を無視する全体除去やランダム破壊があげられて、具体的には《魔天ルシファー》と《邪眼天使サリエル》の対策をするために、《デストラクションスピア》も必須カードとなっていそうだ。捨札の消滅する《どきどきテイスティング》の採用も多くみられるのは、回収効果の強化も見込みつつ、BPお化けに立ち向かうというよりは、《ライトニングドラゴン》が相討ちする、例えばレベル2の《夜魔女王リリス》から一方をとるためだろうか

(あと《原初神ガイア》どうすんだろう? 《現世のイザナギ》が生き残るからいいのか?)

 

そうして固められる守りこそをメイン武装とするのなら、サブの方向性には二つあるようで、ここにデッキの幅が現れる。方向の一つは、守りを補強するカード群

《夜光のヴィヴィアン》はランダム選択ながらも、小型の《ライトニングドラゴン》とでもいうべき小回りの効く良カードで、《風精ウィンディ》が《現世のイザナギ》や《聖剣・エクスカリバー》に加護を与える。《エンジェルビルダー》は後攻1tに選択できる《光明神アポロン》より硬い守護であり、《銀翼のクリス》は《冥天凶殺》とのコンボで相手のリソースを枯らしつくす

もう一つは固めた盤面から切り込む小刀であり、1点をほぼ確約させる《ハーピー》や、赤からタッチ採用され複数点を期待できる《ジャック・ザ・リッパー》がここにあたる。もはや小刀レベルではないけれど、盤面を豪快にリセットしながら1点をとりにいく《天空神機ゼウス》もこちらに入るのだろうが、方向性としては異質なのだなと思った(ちなみに、《天龍のレイア》や《ゴールドクラウン》も、どちらかというとアグロ向きなカードの気がする)

(《夜光のヴィヴィアン》と《ライトニングドラゴン》は、守りと攻撃両方に使える選略効果を持っているので、盾であり、刃でもあると言えそうだ。そういう意味で、このデッキの真の主役は《ライトニングドラゴン》なのかもしれない。ちなみに、攻め込む前に《銀翼のクリス》で相手のトリガーを無力化する光景も見た)

総じて点差を大事にしつつ盤面を守りきる、という方向にデッキが向いていて、コンボパーツを揃えるのではなく、その場その場で適切なカードを握れているか? の点が重要そうだ。その点も《選ばれし者》はよく噛みあっている

 

・まとめ

【選ばれ黄単】デッキは、《選ばれし者》から手札を補強するエンジンと、単体が強力かつお互いが補完しあう大盾=メイン武装、それに、大盾を支援する小盾と、盾の固めた守りから点差をもぎとる小刀=サブ武装の、三つのパーツから成り立っている

 

残念ながら実際に作ることはできていないので、ギミックに対する理解はまだ浅いかもしれない(例えば後攻1tは大体アポロンから始まるのだろうが、その後どうやって手札を補強するのか、がよくわからない)

しかし、デッキに方向性を持たせるとはどういうことか? ということが少し理解できた気がする。メイン武装となる、強力な効果を持つカード同士で、一団の補完関係を作り、そこにサブパーツをあてていくのだ。手札を作るエンジンは、メイン武装の構造とはあまり関係なく、つまり、デッキを作る際には別にストックしておいて、武装の種族や色にあったものをそのたび選択すればよい気もするが、これは別のデッキも見てみないことには断定できない。引き続き分析を続けていこうと思います

 

それにしても、長い文章を書くのって、くたびれるものですね

ここまでおつきあいいただいて、ありがとうございます

次回は緑の悪魔たちに登場していただく予定

乞うご期待