じべろ屋本舗

CoJのデッキをビルドしたい人

俺の屍を越えて行け【赤黄】

 暑中見舞い申し上げます、お元気でしょうか

こちらは前回上げたデッキが全然良デッキじゃないことを分からされたり、foolやmagicianにボコボコにされてこのゲーム過疎すぎることを分からされたりする理解の夏です。深まる

とにかくね、こいつの姿をよく見るんです

 

《光翼神・ホルス》

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©SEGA  はいだらー

次元干渉/コスト3
スピードムーブ
■神征の楔
対戦相手は手札からコスト6以上のユニットをフィールドに出すことができない。
■転元超破
このユニットがフィールドに出た時、可能なら即時にアタックする。
■裁きの光翼
このユニットがオーバークロックした時、対戦相手のBPが最も高いユニットをランダムで1体消滅させる。

 

今回はちまたで【馬鹿黄】と噂の【赤黄】デッキの話です

 

・【赤黄】と言いつつ【猿】

構成カードこそ赤黄の二色であるけれど、大体のデッキにおいて黄色は《カパエル》と《光翼神ホルス》、それから《雷光纏いし炎の竜》の3つしか入っていない。労基に訴えこめるレベルと言われた《銀弾のエクソシスト》さえ抜けてしまったのはおそらくミラーに弱いからで、大方採用されている《金の神殿》を《ハッパロイド》の亜種と見ればこのデッキは明らかに【猿】デッキ

つまり前期【リリス系赤】からの派生で、赤色の方は《夜魔女王リリス》や《太陽神ラー》などいつものセット(たまに《魔界王子マモン》が入る)。《鳳凰》弱体化により復活した《秩序の盾》へのアプローチとして、同じく弱体化した《火精フレイミー》に代わり、消滅(OCホルス)とバウンス(雷光)を採用しつつ、回転率を極度に高めたデッキと言えそう。当然のように《文明崩壊》も組み込まれている

リリス系赤】と同じくトリガーデッキ山盛りになっているので、今回はサンプルを見ながら構成を見ていきたいと思います

 

サンプルデッキ(画像右下)

ヒッキーさんのツィッターより

 

・動力部

サーチユニットとして、《デビルウィンナー》、《風紀委員マコ》、《カパエル》の3種類。ドロートリガーは《女神の詩》、《愛しき来訪者》、《金の神殿》、《学びの庭》の4種類。そしてデッキを回すインターセプトとして《文明崩壊》を2枚に《抑制剤》を1枚。頂上リプレイを見ていると割と色々なデッキに入っている《抑制剤》はたぶん《光翼神ホルス》と戦士デッキの《星輝神ヌト》に続くレベル2ユニット、それから《夜魔女王リリス》などの進化、スピードムーブユニットを同時に見れる手札の回るカードだから。上位になるとトリガー透かし前提なのか、雑にインターセプトドローに使ってる試合が多いけれど、雑に使えることもこのカードの強みなのだろう

ドローユニット9枚、トリガー12枚、インターセプト3枚。「珍」系ではよくある比率なのかもしれない、覚えておこう

 

・主武装

 《夜魔女王リリス》と《太陽神ラー》に加えて今回は《破壊少女シヴァ》と《光翼神ホルス》が入ってきた。どちらも強力なOC効果を持ちつつ単体でも強く、何度も投げつけて焼き払うデッキと同じ方を向いている。長らく抜けていたシヴァが戻ってきたのはたぶん回転するデッキと《雷光纏いし炎の竜》の全体ダメージとの噛みあいで、今の【赤黄】相手に秩序以外の横ならべをしてはいけない、ということなのかなと思う。横ならべするなら、7/26の頂上リプレイのように《マッシヴサージ》+加護+秩序の盾、くらいやるべきなのだろう。シヴァ+シヴァ+雷光でもこちらが4体なら10000ダメージまでしか出ないから

 

・副武装

 《雷光纏いし炎の竜》と《ドン・ペローネ》。前者は大型や秩序のバウンス、後者は例えば《大いなる世界》などの削除や《アムネシア》や《抑制剤》の無駄打ち強要などに。どちらも主武装の攻撃のサポートを担っていることが分かるし、「速攻で焼切る」というデッキの方針に噛み合っている

 

・1または2で飛ぶ爆弾

上の構成をみると動力部の大きさが目を引き、このデッキは「大型のエンジンで手札に集めたOCユニット+《太陽神ラー》で相手を焼切る」という攻めに集中されていることがわかる。また攻撃は相手の受けが整っていない初動ほど強いのも自然な話。実際に頂上対決で【リリス系赤】の勝利している試合は(例えば7/25のもの)初期ターンでつけたアドバンテージから相手に守りを強要してそのまま5ラウンドくらいで勢い勝ち、というものが多いように思う

1表《カパエル》《カパエル》に対する回答が難しい、と言っていた人もいて、1裏に対する2表に考えられるのは、《ミューズ》など秩序一体には《風紀委員マコ》+《雷光纏いし炎の竜》だとか、《光明神アポロン》など9000以下+4000以下の場面は《夜魔女王リリス》+《太陽神ラー》とか。《エンジェルビルダー》など大型加護を立ててもカードプールには《両成敗》があるし、OC《光翼神ホルス》がぶっ飛んでいくことも少なくない

 

・けれど頂上から減る謎

《光翼神ホルス》も《夜魔女王リリス》も《太陽神ラー》も《破壊少女シヴァ》も本当に強くて、僕も下位帯でいつも分からされているのだけど、不思議なことに【赤黄】は頂上対決から姿を消しつつある。ゲームセンターにいってランカーリプレイを出してみても、中々【赤黄】のものは見つからない

つまり、今環境で活躍しているデッキのほとんどが、【赤黄】に対抗しうるなんらかの仕組みをもっている、ということではないかと思う

例えば1表カパカパに対してハヅキハヅキで答えたり、《地剣の土方》で《磯風参式》か《闇法師弁慶》を召喚したり。盤面以外にも、ケアや読みあいでカバーできる範囲もあるのかもしれない。そういった構造を理解すればデッキを作るうえでの助けになるのは間違いない

 

6/24日のランカーリプレイ ー 同じくヒッキーさんのツィッターより

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・まとめ

環境の序盤を華々しく飾った【赤黄】は今「武装をぶっぱなす」という点にすべてを賭けたような超前のめりの【猿】系デッキとなった。更地ゲーといわれるCoJの正統な系譜を継いでいると思えるけれど、不思議なことに前期【リリス系赤】ほどは環境トップに居座り続けることはできていない(かのように見える)。このゲームに「受け」の存在が許されるようになったのだろうか。それとも何か別の事態が環境トップで起こっているというのだろうか

 

ということで次回は比較的「受け」に近いデッキを選んでその構造を見ていきたいと思います

【赤黄】を「攻略」しないことにはfoolにすら上がれないような現環境

 A2の無名な屍に未来はあるのか

乞うご期待

CoJEデッキ紹介:デッキに潜む二面性【武身 / 四聖獣】

当ブログのサブタイトルがMore.Dさんのブログタイトルとだだ被りしていたことが判明したのでちょびっと変えました。他意、悪意などはありませんのでご了承ください

ちなみについ最近も環境の最前線をレビューしてくださっていて、この泡沫ブログよりも5000000倍初心者が見るべきなのは言うまでもない

 

morederta.hatenablog.com

 

 

一方こちらのオッサンの生え際みたいなブログは今日も元気にデッキ紹介

なんていうかもう、「格」が違うよね。これがやれる男とやれない頭皮下脂肪の違いってワケ

それでは早速参りましょう

 

・《二面性》

 

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©SEGA

あなたのユニットがフィールドに出た時、あなたのフィールドにユニットが4体以下の場合、
そのコスト以下同じ種族進化ユニット以外のユニットを捨札から1体【特殊召喚】する。

 

はい、おわかりでしょうか

赤色のところが大事です。同じコスト以下の、同じ種族の、ただのユニット

そう、そのとおりこのカード、イラストは土方ですが、

どう見ても四聖獣専用インターセプトとなっております

 

ついにきた。各方面からの熱い声にむっくが動いた

ver1.3から足掛け10弾。我々は3年待ったのだ

 

その他にも、《白虎》を増やせと言わんばかりの《聖なる法具》だとか、

完全に黄龍ちゃん専用トリガー《パーフェクトテリトリー》の追加で

今、四聖獣、きてます、夏。

 

が、ただ手札を引くだけのBP6000を配置しても勝てないのがCoJ

序盤のテンポロスが後々まで響いて、何もできずに負ける数のこと山のごとし

どうにか首尾よく盤をとりながら、四聖獣召喚用のCP確保ができないものか

そんなワケでテンポテロリストどもに登場していただきましたのが、こちらのデッキ

 

【武身 / 四聖獣】

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武身と四聖獣の間にあるスラッシュは、カセットテープのA面 / B面くらいに受け取ってほしいデッキ名

コンセプトは、「各種妨害カードで相手のリソースを削ぎながら」、「盤面ならびに手札のアドを稼ぎ」、「もともとBPの高い四聖獣とアテナで殴り勝ち」、というわかりやすいテンポデッキ

 

並べるテンポデッキの弱点として、盤面リセットされるとオワり、という宿命があるのだけど、そこを見事に《二面性》が解決してる

ワラワラ並べた武身たちが全滅すれば、そこからはB面、四聖獣がたった7コストで4体まとめて沸いて出る

《リトルウォンド》と《救いの神風》も合わせることで《黄龍》が豪快に活躍するこのデッキ。よければ遊んでみてください

 

・マリガン基準

 

先行

《鏡盾・イージス》

 

後攻

《叢雲・クサナギ》

 

妥協はない

相手が赤っぽくないなら先手《妖刀・ムラマサ》もいいけれど、それだと次ターンにムラマサが出てくる確率がちょっと低くなるから、できればイージスで

 

後手に四聖獣を出す動きはもう信じられないくらい弱いので、あまりオススメできません。後手《炎剣・レーヴァテイン》も、BP4000以上ユニットが多いのがおいしくないところ

ただ沈黙を喰らいやすい【青単レベルコントロール】(リトルウォンド構えてる人)には武身が無力なので、軽減四聖獣から入っていいかも

 

 

・まわし方

 

基本的に、序盤は武身の展開を優先しながらテンポを握る。首尾よく《聖槍・ロンギヌス》までつなぐことができれば、武身だけで押し勝つこともあります。このとき《慧眼サジタリウス》の除去でテンポを稼ぎつつ、《二面性》を手札にもってこれると嬉しい

 

中盤、3ラウンド目からは軽減を使うことで四聖獣+《二面性》の動きも可。相手の盤面やデッキタイプを見て、そのまま後の《黄龍》込みで押し切れそうなら四聖獣も展開して大丈夫。強力な盤面破壊が予想されるなら《二面性》は再展開のために手札にとっておいて、引き続き武身や《軍神・アテナ》で攻めるとよさそう。この辺のバランス調整は慣れ

焼かれたときの再展開のために、《二面性》が青い都合、《青龍》は手元に置いておきたいカード。どうしても青が足りなくなったときは、《叢雲・クサナギ》から《妖刀・ムラマサ》をリクルートすることで(処理順は、クサナギの効果でムラマサ召喚→インターセプト条件参照なので)《二面性》から武身サイドの再展開ができる

 

終盤は《黄龍》の活躍しどころ。《リトルウォンド》→軽減四聖獣→《救いの神風》→《二面性》→《二面性》→《二面性》→軽減《黄龍》で盤面がひっくり返ります

もちろんそんな贅沢に使う機会は少ないけれど、2,3体の除去なら平気でこなす頼れるユニット。《聖槍・ロンギヌス》のバウンスをはじめとした武身たちの除去が0コストで行われるのも、彼我の数の差が重要な彼女を後押し

 

四聖獣が《軍神・アテナ》を持ってくるのもお伝えしたい点で、手札でレベル3にした彼女のオーバークロック効果で全員貫通、殴り勝ち、という暴力的な勝ち筋もある

 

苦手なデッキタイプは初手からガンガン焼いてくる【赤黄】と、沈黙で武身が無力化される【青単】。前者には《軍神・アテナ》の早めの召喚、後者には初手からガンガン四聖獣を出してからの《黄龍》による消滅で対処していきたい

 

武身と四聖獣だからオーバーライドは控えた方がいいのか、と言うと全然そんなことはなくて、《黄龍》のサーチ手段がないからじゃんじゃんライドしちゃおう。うまくデッキの二週目まで突入できれば宇宙だし、どうせユニットは墓地から蘇るのだ

 

 ・構成カード

 

《慧眼サジタリウス》

システムユニット除去・インターセプトドロー・展開

このデッキの要素が詰まっている頼れる兄貴。3つを3CPでこなすのだからとても強い。条件の青緑も、《叢雲・クサナギ》のターン開始時効果で《妖刀・ムラマサ》を連れて来れば達成可能なのが丸。貧弱なBPはアテナで強化できるし、CIP効果で相打ちになっても武身で場は埋もれがちだから問題なし。《リトルウォンド》と絡めて《黄龍》前のお膳立てにもぴったり。《聖少女ブリギッド》と違って、自身のBPのみでの早撃ち勝負になるのは注意。《炎剣・レーヴァテイン》と合わされば、レベル1でBP8000まで除去できる

 

《妖刀・ムラマサ》

ただのイケメン

《夜魔女王リリス》、《現世のイザナギ》、《光明神アポロン》、《原初神アトゥム》、《創世竜ティアマト》、などなど、大体黙ります。《炎剣・レーヴァテイン》などでBP調整をすれば沈黙を打つところもある程度コントロール可。《黄龍》の天敵である消滅効果耐性もち大型巨人も、これ1枚で解決。四聖獣展開したいけど青がいねぇ、なときも、その低CPが役に立つ。ただデカイだけになったユニットはすごくデカイだけの四聖獣で軽くのしてあげよう

 

《叢雲・クサナギ》

ただのアドバンテージ

4CPなので四聖獣と武身を繋ぐ役割を持ったキーパーソン。《妖刀・ムラマサ》と合わせて、彼一体で青緑分になるのが各種の動きの潤滑剤。《鏡盾・イージス》をリクルートしてから、《軍神・アテナ》をイージスに乗せて盤面を強化するのもいい。中盤以降はただの6000なので、割と早く聖槍に変わってほしい人

 

《鏡盾・イージス》

都合のいい女

先行1T目に置いていい壁、《軍神・アテナ》の土台、《救いの神風》起動要員。焼かれにくい彼女を出しておけば《妖刀・ムラマサ》にも繋ぎやすい。紫ゲージ3本以上やセクメト乱舞の場面に出しておくのも保険になる。とりたてて強みを言えるわけではないけれど、小回りの効く良ユニット。Fのボイスが「この、童貞!」にしか聞こえない。ありがとうございます

 

《炎剣・レーヴァテイン》

悩みどころ

BP3000で焼ける対象はそこそこにいて、序盤に攻め込むときとか、《黄龍》着地前も、珍獣などを焼き払うのは強い。けれど、今の環境けっこう見る《哀音・ヘイムダル》がぶっ刺さっているのが痛い。基本BP3000低下ではムラマサが折れてしまう。武身なので場に出さない調整もしがたいし、緑がイキイキしているときはお休みした方がいいかもしれない。変更候補は展開を補佐する《英剣・デュランダル》とかだろうか

 

《聖槍・ロンギヌス》

0コスジャンプー

字面だけでもう強い。《黄龍》を封じる《光翼神・ホルス》もお手軽に除去。《現世のイザナギ》の効果の前にこちらの効果の発動となるので、行動権を消費せずに殴りかかれる。相手のテンポを阻害するのにとても便利で、彼女が沈黙せずに盤面に立っていられるのがこのデッキの強い状況。ゆえに赤とか青には弱め

 

軍神・アテナ》

盤面強化要員

彼女がいれば四聖獣たちもBP8000ラインに。つまり《ボルカニックディザスター》での相手盤面だけ一方破壊が狙えるようになる。特に赤、紫に対してアテナが早めに着地できているかどうかは勝負の分かれるところ。元々《護剣・アロンダイト》だったのだけど、アロンダイトが出てくるよりロンギヌスが居座り続ける方が強いので今は四聖獣からサーチできるこちらに。

 

《二面性》

盤面展開カード

そのまま出せばただの4CP6000の四聖獣を、5CP6000×2だとか6CP6000×3だとかに変える夢の武器。《鏡合わせの祈り》と比べて1CPかかる代わりに、四聖獣確定召喚にくわえて、相手の場にユニットがでないために、増えた頭数をそのまま《黄龍》の砲弾にできる。あんまり見ないものの《リグレットソウル》にだけは気をつけよう

 

《玄武》

盤面強化要員・不屈付与

 四聖獣その1。正直な話、他四聖獣に比べてそこまで重要じゃない。初手クサナギの関係で割と軽減に挿されて墓地から蘇る男。とはいうものの、終盤《慧眼サジタリウス》の除去が必要な場面もあるので、盤面に一人は置いておきたい。対黄色の時は大事に使おう

 

《朱雀》

盤面強化要員・アタッカー

四聖獣その2。素で着地させるタイミングはあまりないために、手札に溜まっていく男。その攻撃力は貫通・加護付与の《黄龍》がいるときこそ輝くので、狙えるのならレベル3まで狙ってスピードムーブ的に使おう。オーバーライドしまくる都合墓地から蘇る男その2

 

《白虎》

盤面強化要員・ブロッカー

四聖獣その3。自分のみでも8000、四聖獣が2体並べば10000、3体で12000という頼れる壁。《二面性》の起動にしろ、なるべく《白虎》始動を狙いたいくらいに強い。《黄龍》の軽減にも使うために、いち早く尽きがち。デッキに慣れないうちも残り《白虎》枚数だけは数えておくと何かと役立つと思います

 

《青龍》

手札補充要員

四聖獣その4。他3人と実装時期が違うだけあって用途が違うカード。《玄武》、《朱雀》、《白虎》、《軍神・アテナ》が盤面を強化している一方、《慧眼サジタリウス》、《叢雲・クサナギ》、《二面性》、《青龍》はこちらのリソースを増やすコンセプト。《青龍》の担当しているのは手札で、CIPとPIGで手札を引く彼が蘇ったりもするものだから、手札が本当に尽きない。軽減しまくりの贅沢な動きをサポートする

ちなみに、四聖獣デッキを使うとき、4CPユニットを四聖獣だけにしていると四聖獣が切れてジリ貧になりがち。色々試した結果、(四聖獣それぞれ×3枚)+(他4CPのユニット2種×3枚)の構成がリソース切れが起こりにくくてオススメ

 

《黄龍》

必殺技

《妖刀・ムラマサ》、《炎剣レーヴァテイン》、《聖槍ロンギヌス》とともに相手の盤面を削るが彼女。CIPの消滅効果を防ぐ手段は少なく、ネックだった四聖獣の召喚が《二面性》で補佐されている今、実用レベルの可能性が広がっている気がする。どっしりと相手の攻勢を待つような攻略系の緑や、コントロール型黄色に消滅効果耐性カードがないのもあって、その二色に対してとにかく強い。消滅なので青にも強いはずなのだけど、《冥界神オシリス》からの盤面破壊が刺さるのがややキツイ。CoJ1可愛い

 

《救いの神風》

自由枠

例えばオシリスヴィイザナミをケアするなら《びっくりクッキング》《若返りの秘薬》とか《死神のランプ》。《光翼神・ホルス》を見るなら《抑制剤》や《ディストラクションスピア》だし、《天空神機・ゼウス》などの対策には《夢破れし者》。あるいは《武器破壊》、と、好きなカードを入れるところ

僕の場合は、割と《黄龍》頼りな一面があるために、彼女を補佐する《救いの神風》。基本相手より盤面優位に立ちたいデッキなので、《アガスティアの葉》ではなくこちら

 

(7/22:指摘いただいた箇所を修正しました。《冥界神オシリス》の効果の処理順は、オシリス召喚→効果発動→特殊召喚されたユニットのOC→召喚に反応するインターセプト受付、となるため、OC効果は、《びっくりクッキング》の沈黙では防げません。代わりに《若返りの秘薬》であれば《レヴィアタン》のOCを無効化できます)

 

・改善点

武身と四聖獣がどちらも黄緑に強く、赤に弱く、武身は沈黙に、四聖獣は立ち上がりの遅さから青に有利ともいえない、という種族なので、相性差が濃く出がち。もう少し丸くするのなら、赤青に強く黄緑に弱いような一団を相方に持ってくるべきかも

 

細かい点では、《軍神・アテナ》の秩序の盾は頼れるのだけど、レベル3以外の効果が単純で、例えば彼女をレベル3にしやすくするために、進化の土台を《鏡盾・イージス》から《ライオンハートガール》に変えるなど考えられるけれど、それはそれで先行1Tどうすんだ

 

また、大型に対しては《黄龍》が使えるけれど、小型の横並びには実はあまり強くないので、《黄龍》との逆択として、《軍神・アテナ》ではなくやっぱり《護剣・アロンダイト》を採用するのもいいかもしれない。ただ、そうすると今度は4CPが足りなくなりそうだし、序盤の焼きがますます鬼門に

いっそのこと小型焼きには《破壊少女シヴァ》を採用して、赤青+四聖獣というのもいいかも?

 

と、考え出すとぼろぼろ改善点は出てきそうだけれど、これまでのデッキ分析で見てきた「3つのコンセプト」は意識して練り込めたように思う

 

使っていると、基本的には単純で分かりやすいし、要所要所で択はあるし、試合の中で毎回反省点が見つかるし、四聖獣はイケメンだし、《黄龍》の必殺技は可愛く気持ちがいい。つまりけっこういいデッキなのでは、とか分不相応に思っているので、試しに遊んでみてもらえたら幸い

 

 

JPとJEそれぞれのデッキを紹介できたところで、環境から目を背けるためのお茶濁し更新はひとまず終わり

More.Dさんのブログも見つつ、目を向けるべき環境もじわじわと定まってきた気配がするので、次回からはまた、環境デッキのギミック分析を再開していきたい所存です

 

環境の最前線でも戦えるデッキを組むために

頭皮下脂肪ブログの明日はどっちだ

乞うご期待

 

CoJPデッキ紹介 :盤面強度と必殺技【青緑魔導】

《海底の楽園》イベントには実は報酬カードがもう一つあるという都市伝説を聞いたので検証してきたら、あった

対面どころかTLにも気配の見えない《魔導の書》。デッキを作ってみたらこれが意外と面白い。構造的にはまだ足りないから、残念ながら強くて面白いデッキという紹介はできないのだけど、よかったら息抜きがてら遊んでみてください

CoJEの環境が固まるまでのお茶濁しとして、ちょっとお付き合いいただけたら幸い

 

 

【青緑魔導】

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アケ版【魔導】は元々青黄が主だったのだろうけど、《白夜刀のカンナ》がおらず、《カイム》亡き今(6/7/8→5/5/5)、このデッキの活路は【青緑】にある気がする。それくらいエラッタされた《給食係ピクシー》が偉い(能力に必要なコスト3→0。上昇量3000→2000)

 

コンセプトは、「味方を含むレベルコントロール」をしながら、「《冥王ハデス》でも《チェインフレイム》でも破られない盤面をつくり」、「手札かトリガーゾーンに溜めた《魔導の書》で」相手を一気に焼き切って点差で勝つ、というもの

手札を引くのにいちいち条件が必要なカードが多く、またなるべくデッキを回しながら《魔導の書》をとりに行きたい構造上、手札管理、デッキ把握、墓地把握に慣れていけるレベルアップデッキな側面もあって、この辺初心者の僕はまだ運ゲーかましてる

 

・マリガン基準

 

先行

《給食係ピクシー》+《魔導の書》or《カラスマドウ》

妥協、もしくは初手から《裁きのマーヤ》が飛んできそうなら《鼓舞の精ノーム》

 

後攻

《カラスマドウ》+2CPユニット(ピクシーorノームorクシナダヒメ)

妥協:《ヘカテー》+《マッドシスター》

 

《給食係ピクシー》は着地タイミングとして《封札の死壊石》を喰らわない先行1T目がベストです。ただしタコマーヤニーヘルは防げないのでそういう場合は《鼓舞の精ノーム》

後攻はなるべく早く《魔導の書》にアクセスできるよう《カラスマドウ》を置きつつ、展開できる2CPユニットを。妥協案としてレベルコントロールしながら盤面を補強するセット。ただ青いのでどれも貧弱

 

・まわし方

 

序盤の相手がまだ出そろわない段階で魔導士を並べて《魔導の書》から2,3点かっさらい、中盤の攻勢を盤面コントロールで捌いたのち、終盤も《魔導の書》連打から3,4点奪ってラウンド勝ち

 

特に中盤の盤面作りが醍醐味。それぞれ貧弱な魔導士ユニットは、一歩間違えたら即死という万人にオススメなゲーム性を提供してる

 

とにかくBP6000以上を複数作ることを意識するべきで、《給食係ピクシー》は一度効果を自分に使ったら残りは周りに配っていく方がいい。優先度的には上から、

焼かれたくない《鼓舞の精ノーム》

レベルコントロールをしやすくする《ヘカテー

一度のBPアップで6000を越える《クシナダヒメ》

二度できれば最強の壁となる《マッドシスター》

ブロックでOCを狙える《見習い魔導士リーナ》

って感じかな

レベル2以上は基本的にハデスで死ぬので強くしなくていいけれど、蠅ヒトデケアもしたいので6000はやっぱり意識しておきたいところ。幸いどの魔導士ユニットもレベル2状態で1給食BP6000には届きます

バクダルチェインとかレイニーベルゼとかが予想されるなら、BP8000を作っておくのも忘れずに

 

チェインケアでレベルをあげる場合、こちらも上から優先度を書くと

ドロー効果のもらえる《クシナダヒメ》

OC効果の狙える《見習い魔導士リーナ》

割と焼かれやすい《マッドシスター》

その他の有象無象

(特に二体目の)《給食係ピクシー》

大事にしたい重めな《ヘカテー

ハデスを牽制したい《鼓舞の精ノーム》

下側半分はなるべくレベル2にしたくないユニットだけど、優先して残したいユニットでもあるので、ピクシーの配給が間に合わない時は、チェインで焼かれるよりかレベル2にしていいと思う。そのへん判断の分かれるところ

 

中盤捌きながら《魔導の書》をサルベージする《神託の天草》や、手札を増やす《冥姫ニュクス》を着地させるのも忘れてはいけない動きで、リソースを盤面に置いておくのはシャドウバースにかつて存在していた【秘術コントロール】デッキのようで楽しいのでそういうのが好きな人はぜひ

 

終盤は《神託の天草》や《カラスマドウ》を使って集めた《魔導の書》をぶっぱなす、一番気持ちいいところ。トリガーとインターセプトは少な目にしてあるので、《魔導の書》を探しながらジョインジョインORしてるだけでもけっこう楽しい。このときにデッキの管理が正しくできていると勝率があがっていく、気がする

 

 

・構成カード

 

《給食係ピクシー》

先行1T目におけるBP6000

つまり絶対にレベル1でおける《チェインフレイム》で死なない壁。これってたぶん実はすげーことで、ほかにこの条件をクリアするカードは1,2CPだと《ゴーレム》と《サイクロプス》しかいない。3コストだと6000はうじゃうじゃいるんだけど、無理な軽減がいらず、他の自ユニットにも効果を使えて、種族も魔導士というのが偉い

 

《カラスマドウ》

インターセプト持ってくる壁兼レベルコントロール補佐要員

《ロキ》よりも明確にいいところはその低CP。展開して余ったコストで出していけるのが並べたいこのデッキとよくかみ合う。軽減すれば0コストだから、進化の土台とか、《蝿魔王ベルゼブブ》を出されたらオワな盤面を強固にする運用も丸。チャンプブロックはもちろん、相手にレベル1が並んでいるところにアタックすれば、点をとられるか、他のレベル参照ユニットに活躍されやすくなるかという二択を迫れる

 

ヘカテー

レベルコントロールする女

青緑系に対しては相手のレベルをあげることで《デスクラウン》や《実習生リーナ》につないだり、《マッドシスター》が活躍しやすい盤面を作る。逆に赤系にはこちらのレベルを操作して、《チェインフレイム》を避けつつ、《給食係ピクシー》と合わせて基本BPを上昇させる。赤青に対してこちらにレベル1,2が入り混じった盤面を作るのも楽しい。《クシナダヒメ》に使えばドローができるし、稀に《見習い魔導士リーナ》のOCを発動させることもあり、と用法色々

 

《デスクラウン》

レベル2以上選択破壊マン

なぜ《冥王ハデス》でないのかというと、進化の土台を必要としない魔導士だから。とにかく《冥姫ニュクス》が着地するまで手札の切れやすいデッキなので、軽減はなるべくしたくないのもあってこちら。例えば【OC海洋】に対して、レベル3ヒトデを破壊しながら《魔導の書》発動で取り巻き焼却、という機会も多く、低BPが並びやすい環境はこっちのほうが強いと思う

 

《冥姫ニュクス》

手札補充要員兼壁

彼女が出せるあたりに大体《冥札再臨》も使用可能になっていて、先に彼女を出してから《冥札再臨》を使えば《魔導の書》を引いてくる可能性をあげられる。中盤カラカラになる手札が彼女一人で潤うのがすごい。1CPユニットを引いて来れば展開も容易だし、レベル1でBP6000あるのも丸。手札に1枚あればいいので軽減にも挿しやすい

 

《マッドシスター》

最強の1CPユニット

レベル2ユニットに対して戦闘すれば無条件破壊。戦闘破壊ではないのでこちらのレベルが上がらないというのも地味に素晴らしい点。彼女が立っているだけで緑は止まる。《鬼神・スサノオ》にも《封札の死壊石》を一回使えばOK。その他デッキにも優秀な牽制になるし、《魔導の書》のための頭数にもなれると万能

 

クシナダヒメ》

ドローソース兼死壊石確認要員

彼女に死壊石を使うと1ドローさせてしまう、ということで相手の死壊石を踏みとどまらせることが出来る気がする。トリガーを透かすのに便利。本来の役割のカウンター・クロックとしても、《マッドシスター》などと組み合わせれば盤面が強固になって良い

 

《実習生リーナ》

レベル3以上選択破壊ウーマン

OCとかスサノオとかにめちゃくちゃにされた盤面をなんとか取り返したいときに。攻め込むときや膠着状態に使う《デスクラウン》と違い、劣勢から並べ返したいときに有効で、つまりけっこう強いカードなのかもしれない。でも間に合ってない感もある

 

《神託の天草》

回収リソース兼スピードムーブ

CIPも常時能力もないBP5000は地味に使い方が難しい。基本的に序盤の《魔導の書》を使って2,3点とるところで出しておくのが一番活用できると思う。中盤余ったコストで出しておく、という用法も後のためには必要で、コストを余らせるために盤面をなるべく早く作るのもまた大切

 

《鼓舞の精ノーム》

盤面強化要員

墓地回収できるウンディーネではなくてノームなのは第一にデッキをぱっと見たキレイさをとったから。実際相手のアタックを抑制できるのはこっちで、点差を大事にしたいデッキとも噛みあってると思う。盤面強度も彼女がいるとけっこう違う

 

《人の業》

《戦神・毘沙門》対策

に入れてるものの正直あんまり見ない。白伏せになるので、がんばれば《魔導の書》と誤認されて相手の《ダークマター》を無駄うちさせられる、かもしれない

 

《封札の死壊石》

おもな標的は今ヒトデとバクダン。《ダークマター》されたら意味がないので、《神の杯》もありっちゃありだけど、手札が増えたり、《鬼神・スサノオ》の被害を減らしたり、基本このデッキだと詰みがちな《ロキ》のBPを下げたりと小回りの利くこちら。個人的にも「お前の攻撃絶対利かないバリアー」より「弱点もありますビーム」の方が好き

 

《ファントム》

おもな標的は《ロキ》。《封札の死壊石》と若干被っているけれど、わざわざあちらを2枚にしているのは、《カラスマドウ》から《魔導の書》を持ってくる確率をあげるため。けしてDOB調整ではない

 

 

 不思議なことにDOBもぴったりAな魔導デッキ

基本的に受け側なので、ゲームの性質上難しいけど、相手の行動予測とか、次手への期待値とか、色々学べることは多そうな気配

なによりも、《魔導の書》は妨害されにくい、とても気持ちい必殺技

【海洋OC】が強い今だからこそ、まったく違ったタイプのデッキはいかがでしょうか

 

 

JEの環境が固まったとは言えずに久しいこの頃、次回はアケ版のデッキを紹介する予定

2.1EXで追加された例の種族専用カードをふんだんに使って料理します

乞うご期待

一球に賭けろ【リリス系赤】

 環境アナライザーGN電池さんのブログより

【COJE】4/21~5/10シーズン総括 - COJ阪神支部

 

極端な話、現行(注:前環境)赤単の必須パーツは15枚しかない。《デビルウィンナー》、《風紀委員マコ》、《夜魔女王リリス》、《火精フレイミー》、《太陽神ラー》各3枚だ。《勝負どころ》を1回使うにしても16枚で済む

 

 

ここでも15枚だ、とまず僕は思った。【赤単】の前期必須パーツの話だ。16枚だけど

 

同ブログはDOBを自在に盛れた【赤単S】の話だけど、頂上リプレイでは《ドーバーデーモン》、《ブロックナイト》、《最後の一葉》、などデッキ圧縮系のカードを混ぜた【赤緑】も主流だったようなので、ここでは【リリス系赤】と呼ぶべきだろうか

 

 これらのデッキはたぶん、CoJPでも流行していた、いわゆる【猿】と呼ばれるデッキの流れを汲んでいて、OC時効果を持った《ドン・ペローネ》や《破壊少女シヴァ》が採用されているデッキがあったり、《蠅魔王ベルゼブブ》と《夜魔女王リリス》の焼きが同じ5000ダメージで少し似ていたりするところに名残が見られる

 

速攻展開して焼切るデッキというのは強い。その耐性がつけ難いから

前期の《火精フレイミー》は《ミューズ》であっても1コスの珍獣ユニットを3体並べれば焼くことができた。不滅代表《獣忍白狼》は、対面にBP5000以下が並んだ場面で他の自ユニットを焼き切られてしまったら無力である。加護であっても《絨毯爆撃》はランダムなのですり抜ける。ただの焼きだけでこれだけ多くの攻略カードを蹴散らすことができる。Pでは《神の杯》導入によって【猿】の勢いが落ちて、代わりに焼き以外の除去手段を持った【赤青】や【赤黄】が増加したことから見るに、環境に《鳳凰》が存在していたのも大きい

 

先行なら2ターン目、後攻なら1ターン目の《夜魔女王リリス》の召喚にかなり賭けている面は捨てきれないけれど、同カードが実質ハンド4枚増強効果なのもあって、ドロー系トリガーカードを多数導入すれば息切れの起りづらい戦い方が可能だ。軽減を使えば0コストで相手を焼ける《太陽神ラー》もカードパワーは抜群で《火精フレイミー》とも相性がよい。序盤からぽんぽんと点をとれたなら後は《勝負どころ》で終わり

 

前回あげた【黄単】、【ブリギッドハンデス】、【紫単】の関係がコントロールデッキによる三すくみだったとするのなら、【リリス系赤】はそこに切り込むアグロデッキだったと言えるのだろう

 

という話は、今回の本筋ではない

大切なのは【リリス系赤】の必須パーツが15枚だということ

【選ばれ黄単】の《選ばれし者》によるドローエンジンは15枚。【ブリギッドハンデス】のハンデスパーツは15枚。そして【リリス系赤】のリリスを中心とした必須パーツも15枚。またもやデッキ名の一部となっている一団が15枚、そろそろ偶然とは言えないのではなかろうか

一つのコンセプトを作る時には、5種×3枚の15枚で一団を意識すのがどうやら望ましい

しかしそれだけではデッキは作れない

 

残りの25枚はどうしたらいいのか

これが僕には分からない

実に様々なデッキタイプを残した【リリス系赤】は、そのヒントを与えてくれるのではないかと思う。やっぱり与えてくれない可能性も否定できない

 

 

《夜魔女王リリス

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©SEGA

 ■集炎の魔陣
このユニットがフィールドに出た時、
あなたのデッキから4枚までランダムであなたのトリガーゾーンにカードをセットする。
このユニットがアタックした時、お互いのトリガーゾーンにあるカードをそれぞれ1枚ランダムで破壊する。
そうした場合、対戦相手のユニットを1体選ぶ。それに5000ダメージを与える。

 

 ・赤緑型

【赤緑】といいつつ緑のユニットが二種類しかいない、JPでもおなじみのタイプ

強みはなんといってもデッキが回転するということ。つまり、ドロートリガーと1コストのキャントリップユニットを採用することで、軽減0コスで何重もドローできる構成になっている

《ブロックナイト》が自身か《ドーバーデーモン》だけを持ってくる構造はハッパロイドからの伝統だし、《ダウジング》も回転の極致と言えそう。《金の神殿》、《進化の系譜》はリリスを引く期待値を上げつつ腐りにくく、《学びの庭》は珍獣が並びやすいこのデッキならでは。《最後の一葉》は、JPでいう何でも屋の陳列棚のように使いつつ、デッキの最後でオーバーライドが止まる事故を解決する

他には《紅蓮の魔導書》とかフレイミーを呼ぶ《世界樹の恵み》とか。マイナーどころでは《クローン生成》を使っている人もいたけれど、これはDOBのためだろうか

本格的に加護で詰むので《絨毯爆撃》も忘れられない

あとは適当な1コス赤ユニット《ナイトメアシープ》、《ドン・ペローネ》、《ケロールレッド》、《ブラックナイト》の中から1,2個選ぶといい。あとから気づいたけど、このデッキタイプだとマコが入らないこともある

 

ざっと見渡すとメインコンセプトのアシストに特化しているのがよくわかる。軽減用カードかドローカードを確定で挿す《夜魔女王リリス》には、手札に1コスユニットを用意するのがもっとも無駄になりにくいのであって、ユニットを出せれば出せるほど強い《火精フレイミー》や《勝負どころ》は珍獣たちとの相性がいい。《夜魔女王リリス》、《火精フレイミー》、《太陽神ラー》の焼きはすべて選択なことも《絨毯爆撃》がサポートしている

 

単体5000の焼きと、2000の焼きと、相手ユニット数×2000の焼き。僕ら初心者には、こうして書くと、なんだか心もとなく見える

しかし、《夜魔女王リリス》は後者二つの焼きを無数に生み出すことが可能で、彼女自体にも十分な焼き能力がある。対策カードたちも突破できるのは前述の通りだし、頂上リプレイを見るに、天敵となる【秩序の盾+王の治癒力BPマシマシデッキ】は環境にあまり存在できなかった

こうした要素を取り出せば、メインの一団だけで十分に完成されているのが分かる。僕ら初心者には、パッと見それが分からない。完成されたコンセプトは、カード能力への理解と、環境への理解、二つが組み合わさって生まれる。このへん僕も理解が浅いからうまいこと言えないのだけど、初心者がデッキを組むうえでとても大事な要素である気がしている

 

そして、武器となるコンセプトさえ完成していれば他のカードはサポートで十分なのは【選ばれ黄単】とも同じ

話は少しそれるけれど、【選ばれ黄単】と比べた時、こちらは《火精フレイミー》というUCカードが絡んできているし、《現世のイザナギ》と《天帝インドラ》と《ライトニングドラゴン》が見るからにシナジーしていたあちらと比べて、ひと手間を加えているような感じがある。書いてあることがわかりやすく強いSRカードではなく、それ以下のレアリティのカードをメインに使いたいのなら、テキスト効果を理解し、そこからシナジーへと発展させることが、必須となりそうだし、それがたぶんとても難しい

 

・赤単型

《火精フレイミー》の効果が発揮されるタイミングが早いということで、【赤緑】よりも短期決戦に矛先が向いているように思う。JOKERも《ブレイブシールド》や《ルインリード》の採用がよく見られた。あちらが《ブロックナイト》、《ドーバーデーモン》、《最後の一葉》という必須パーツにまみれて、ドロートリガーも種類はあれど、どれも汎用性が高いのに比べ、選択の幅のあるこちらはDOB的においしかったのだろうか。デッキが回転しきらないので《文明崩壊》を使って強引に二週目のカードを獲得しにいく構成が目立っていた。シナジーよりも単体が優秀なカードで固めているデッキのことをグッドスタッフというようで、構成のコストなんかを見ていくとそれはそれで得られるものがありそうだけど、デッキのサンプルが獲得できなかったので断念。あとSデッキが跳梁跋扈したらしい

【海洋赤単】はドローエンジンとしての海洋系の採用が特徴。《海底の楽園》は2ドローすることによって差引き手札が1枚増える優秀なトリガーカードで、発動に必要な海洋ユニットは《海からの贈り物》で引き寄せる。上記二種のトリガーを取る手段は持たずに《夜魔女王リリス》が兼任しているみたい。開発者コラムに載っているデッキの焼きこそパワー感がすごい

 

・赤青侍舞姫

2017/02/07の頂上対決 にてみられるタイプ。まわし方についてはティアマトギャンブラーマスターけさんさんのブログが詳しい

CRコードオブジョーカーSの回し方【赤青舞姫侍デッキ】 - ザコ竜公園

 

CoJにはどう考えても上級者が多すぎて僕には浅いことしか言えないのだけど、めげずに頂上リプレイのデッキのカードをひとつずつ見ていくと、加護には《蒼花のメイメイ》のLv2以上ランダム破壊(当時条件なし)、秩序には《鳳凰》という焼き以外のアプローチを用意しつつ、《丹花のリンリン》の小周りの効く焼きと、《遮那王義経》の大型焼きが、《夜魔女王リリス》をサポートしている

このへん加護に《絨毯爆撃》、秩序と小焼きに《火精フレイミー》、大焼きに《太陽神ラー》を採用している【赤緑】の源流がみられる

圧縮要素に目を向ければ、《遮那王義経》がプレイヤーアタックで舞姫を持ってくれば、《丹花のリンリン》もCIPで舞姫を呼び寄せる。舞姫静御前》は侍限定魔法石であり、これら3種に《デビルウィンナー》、《風紀委員マコ》のセットとトリガー3種を合わせて、ドロー効果を持ったカードは全部で24枚もあった。種族サーチ元がなくドローもしないカードは《鳳凰》と《蒼花のメイメイ》(実は道化師)だけで、それらも《金の神殿》で手に入る。つまり全てのユニットへアクセスできる

(代わりにトリガーカードが底に溜まりやすいらしい。【赤緑】と比べると《ドーバーデーモン》、《ダウジング》、《最後の一葉》によるランダムドローがないのが理由になるんだろうか)

そうして溜まった手札を活かすのが、《夜魔女王リリス》と《遮那王義経》が踏む《花の高原》(当時0CPで3CP増加)で、手札とCPさえあればあとはプレイングで大体の状況を突破できる

全然似ていないのに【赤緑】っぽさを発見できたのが嬉しい。《花の高原》に重きを置きつつも持ってくる手段が《夜魔女王リリス》からの30%だったのは多分リリパチと呼ばれた所以で、《花の高原》自体も現在は1CP消費、4CP増加カードに弱体化している。《蒼花のメイメイ》の条件が青二体になったのも重要な点で、代わりに確実にアド、焼きに変換できる《火精フレイミー》と珍獣と《絨毯爆撃》が採用された、というような経緯も見れる。《太陽神ラー》、《最後の一葉》、《ダウジング》の登場も明らかに追い風になっていて、僕ら初心者が陥りがちな状況に置き換えていえば、何か可能性を感じるシナジーをもし見つけたら、そこから細部を調整するだけではなく、実は似ていて優秀な別のカード群を探すことも大切のようだ

 

 ・まとめ

コンセプトとなる15枚が決まったとき、残りの25枚はその補佐を担うよう選ぶと良さそう。【選ばれ黄単】のドローエンジンが疑似的な魔法石なら、残りの25枚は、その都度ベストなカードを選べれば、相手を封じながら攻め込めるように。【ブリギッドハンデス】のハンデスパーツが相手のハンドを涸らしつくすなら、残りは盤面を破壊しながらも必要最低限の守りを。そして【リリス系赤】のリリス周辺のパーツによる焼きで大体の状況に対応できるなら、残りはその焼き能力を最大限に発揮できるように

ただその25枚の配分をどうしたらいいのか、に僕は答えを出せなくて、12~15枚の一団が3つ組み合わさっていると思っていたけど、そうした分類は【赤緑】にはできなかったし、細かく見ればデッキの中で、面積を求める問題のように、重ねあわされているところもある気もする。まだまだ多くのデッキを見ていく必要がありそう

今まで見たデッキと明確に違うのは2つのSR《夜魔女王リリス》と《太陽神ラー》の関係がシナジーはあっても相互補完はしていないことで、極論このデッキの出発点は「《夜魔女王リリス》が強い」の一点に抑えられるようなのは、デッキ作りの励みになるところ

その上で忘れてはいけないのは、《夜魔女王リリス》に賭けることができたのは、テキストへの理解と対面への理解、それにサポートカードを的確に選ぶ構成力によるものだったということ。《黄龍》が可愛いからというだけでは十分ではないのだ。《夜魔女王リリス》まわりの完成され具合からみるに、《勝負どころ》の担っていた役割はそれほど大きなものではない

 

 

次回は前期【紫単】の予定だったけれど、僕がのんびりしていたせいで環境入って二週間経ってしまったし、どうやら今期の【紫単】が丸い選択肢になりそうな気配もあるので、それらが頂上リプレイに出るまでひとまず後回し。予定を変更して今期のデッキについてみていこうと思っています

たぶん【戦士】とか、【赤黄】とか。僕も対面してぼこぼこにされてるので、なるべく早めに分析できたらいいなぁ

乞うご期待

青緑二刀流 【ブリギッドハンデス】

次回は緑の悪魔たちと言ったな…?

 

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↑連撃緑単ってそういえば頂上リプレイに出てねーな? と気づいたときの僕

 

 

 

CoJの頂上リプレイを見ていると大体出てくるデッキは決まっていて、おおむね四種類に分けられるのだと思う。【黄単】【紫単】【赤単】それから、【ブリギッドハンデス】の四つだ

 特に【赤単】以外の三つは強弱関係から三すくみのようになっている(ように見える)

対低コス消滅擁する【黄単】>相手のリソースを刈る【ブリハン】>射程の長いデッキに滅法強い【紫単】>《デストラクションスピア》だけでは対策しきれない【黄単】

といった趣。内実はもう少し複雑かもしれない

リプレイに出まくる【赤単】の立ち位置についてもいまいちわからないので、また個別分析で述べようと思う

 

今回とりあげるのはタイトルにある通り【ブリギッドハンデス

 

 

 

《聖少女ブリギッド》

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 ©SEGA

■大地からの贈り物
このユニットがフィールドに出た時、あなたは手札を1枚選んで捨てる。そうした場合、あなたはコスト3のユニットカードを1枚ランダムで手札に加える。
■風のおしおき
このユニット以外のあなたのユニットがフィールドに出た時、対戦相手のユニットを1体選ぶ。
それらはお互いのユニットに等しいBPダメージを与えあう。 

 

・CoJにおいて、デッキはそもそもドローエンジンになる

前回僕はJのデッキはエンジンと武装に分かれています、なんて人から聞いたことを自分の手柄のように語ったけれど、では【ブリギッドハンデス】にエンジンがあるのか、と聞かれると自信を持てない。どうやら《ロキ》と《ONI総長》のインターセプト使い回しコンボは割と広範で搭載されているようだ。しかしそれ以外は《圧殺のタウロス》や《グレイブガーディアン》や《闇天使ネフィリア》など。ハンデスハンデス。ひたすらハンデス。《ブロックナイト》すら採用されず、《聖少女ブリギッド》をサーチする手段がない

 

なぜ、このような事態になっているのか?

理由として、CoJはドローしやすいシステムを採用しているから、というものが考えられた。ターンの初めに自動で2ドローできるだけではなく、JOKER《ワンダフルハンド》や《海底の楽園》といった0や1を2以上にするカードが多くある。生半可なハンデスでは相手のハンドは尽きないのだろう

そしてまた、ドローシステムは【ブリギッドハンデス】側にも有利に働く。オーバーライドの存在によって。ネット上などのデッキを見ていくとその多くがインターセプトカードを《氷纏いし大地の巨人》3枚と、《セレクトショップ》1枚に《アムネシア》1枚、といった風にかなり限定して採用していた。それらオーバーライドできないデッキの不純物を先に引ききることによって(ちなみにこれもヒッキーさんからの盗用だ)、必要なカードが手札にないときに、オーバーライドで乗り切れる可能性をあげている

 

つまり、トリガーとインターセプトを限りなく減らしつつ、それらを引き寄せる手段を持つことで、CoJはデッキそのものを疑似的なドローエンジンへと変えることができるのだ。(もちろん、魔法石などに比べれば性能は劣るのだろうけれど、)そこには、対策カードを切り、ドローソースを切り、特化しただけの強みが詰まっている

 

・青と緑の悪魔たち

続いてみんなが大好きなハンデスカードたちを見ていく。どれもすごい。選択2枚という一つ上の性能を持ちつつBP6000とブリでも飛ばせる《闇天使ネフィリア》。ハンド0枚状態を達成できれば半永久的に壁となりつつ選択1枚奪う《グレイブガーディアン》。緑軽減にも使えてランダム1枚も持っていくのになぜかBP5000ある《圧殺のタウロス》。緑軽減にも使えてランダム1枚も持っていくのになぜかドローできる《エリートシーフ》(BP5000)。どうしてver2.1で青緑を強化したんだ《氷纏いし大地の巨人》

《エリートシーフ》を《のろいのはにわ》に変えているタイプもあったけれど、ハンデス関連は概ねこんな感じ。全部で5種類。そう、5種×3枚の15枚だ。前回を読んでいただいたなら覚えているだろう。【選ばれ黄単】のドローエンジンもまた5種×3枚の15枚だった。1つのコンセプトで1まとまりを作る時、5種×3枚という形は指針になるのかもしれない。(関係ないかもしれないが、トリガーを1種混ぜて、というあちらの構成も、インターセプトを1種混ぜているこちらによく似ている。他デッキの場合はどうなのだろう)

 

 ・影の主役。《サイクロプス

上にあげているハンデスユニットたちと、下にあげる必殺技たちの間でこっそりと裏方を張るのが《サイクロプス》だ。CoJにおいてレベル1でBP9000以上のユニットがどれほどいるかご存じだろうか。なんとver2.1時点で《サイクロプス》含め、たったの5種類である。戦闘になれば、アタッカー系やバンプなども含めてまた話も変わるのだろうけれど、《聖少女ブリギッド》で上からとれるという事実は変わらない(もうすぐ変わるが)。起きさえすればBP9000の壁を、ハンドを削られた状態で突破するのは難しい

ちなみに他の潤滑剤は、《サイクロプス》と同じように壁として立ちはだかり《聖少女ブリギッド》と相性のいい《獣忍白狼》。最初の方でも挙げた、インターセプトを使いまわすためのコンボでありつつ《聖少女ブリギッド》の弾としても十分な《ロキ》と《ONI総長》。《滅王アレキサンダー》と違って《聖少女ブリギッド》の沈黙を防ぎつつ、システムユニット群が並んだ序盤というテロを解決する《闇神・ツクヨミ》。唯一安全地帯となるトリガーゾーンへ干渉するための《セレクトショップ》と《ダークマター》。《夜魔女王リリス》とか《現世のイザナギ》とか何かと重宝する《アムネシア》などがあげられるけれど、どれも必要最低限感が強い

 

・盤面という、もう一つのリソース

参考

ヒキ日記☆ 対応を別の視点から考える魔手ハンデス

 

ハンドリソースを削りきったところで対面に貫通持ちの《アサルトエンジェル》2体と攻撃力9000の《天空のアイテール》が2体並んでいたら意味はない。しかしハンデスデッキはこの問題をver1.4EX2から解決していた。《始世姫ジョカ》の存在によって、青を対面とした多くの場合においてユニットを4体以上並べることは許されない。では《天空のアイテール》2体のみだったら? ver2.0からはこの盤面にも解決策が用意された。《邪眼天使サリエル》である。進化ユニットなので妨害されうるというデメリットはあるけれど、ユニット2体を消し去るために《始世姫ジョカ》との「逆択」を迫ることができる(ver2.1からは《万物神アトゥム》もこの逆択に追加されている。←《聖少女ブリギッド》ともシナジーがある)

ではそれらどちらもすり抜ける、《天空のアイテール》2体に《ブロックナイト》を加えた3体は?

まさにその状況を解決するのが《聖少女ブリギッド》なのだと思う

 

話は少し飛ぶけれど、なぜ、上記リンクから見れる【赤青魔手ハンデス】が【ブリギッドハンデス】にとって代わられたのか、Jの歴史を知らない僕にはよくわからなかった。《風紀委員マコ》から《ONI総長》へとつなぐ、種族サーチは色を跨ぐという美しいギミックに比べて、【ブリギッドハンデス】のサーチを少なくした構造に疑問を感じたからだ

それはつまりサーチ構造と《原初神ガイア》を捨ててまで余る価値が《聖少女ブリギッド》にはあったということなのだろう。価値とは何か

おそらく、1つ目は相手の先行1ターン目の2or3コスシステムカード(《天空のアイテール》など)やサーチカード(《風紀委員マコ》など)に対して、後攻1ターン目で更地にしながら《聖少女ブリギッド》+《1or2or3コスカード》を置けるということ。ハンデスデッキの立ち上がりの弱さを見事に解決している。そういう視点でみれば【ブリギッドハンデス】に入るカード達はスタッツが高めであり、BPが低めに設定されているシステムユニットやドローユニットを確実に打ち取れることが分かる

そして2つ目が、低コス1体+高コス2体という《邪眼天使サリエル》なら33%のギャンブルに出る対面を解決できるということではなかろうか。4体以上には《始世姫ジョカ》。2体以下には《邪眼天使サリエル》。低コス+高コスの3体には《聖少女ブリギッド》が構える。では高コス3体の対面はというと、その対面は相手が軽減やCP+にリソースを無理して使ったゆえであり、ハンデスデッキの目的はそこなのであり、《邪眼天使サリエル》をぶつけても後続がないので構わない。全部レベル2にすれば《始世姫ジョカ》でやはりなぎ倒すことができる

 

【赤青魔手ハンデス】の《原初神ガイア》が、《ロキ》や《滅王アレキサンダー》の置かれた盤面を固めるためのジョカという、微妙に似ておりながらも方向の違うSRだったのに比べて、【ブリギッドハンデス】のSR群はそれらが全く別の領域をカバーしあって、ガッチリと補完関係ができている

【選ばれ黄単】の時にも同じようなことを書いた。【ブリギッドハンデス】は真の意味では【ジョカサリエルブリ(時々アトゥム)コントロール】であるのかもしれない。それら強力な盤面破壊能力をサポートするためのハンデスが、盤面を破壊した返しの選択肢を相手に与えない(順番的には大体ハンデスから盤面破壊になるだろうけど。ということはハンデスをサポートするための盤面破壊とも言えて、デッキ名にはそれほどこだわらなくてもいいのかもしれない)。12枚前後のほぼSRのみの要素1と、要素1をサポートする15枚前後の要素2。加えてそれらの潤滑油となるカード群。と書くのは、さすがに少し乱暴すぎるような気もする

 

・まとめ

正直【選ばれ黄単】に比べて少しわかりにくい印象で入った【ブリギッドハンデス】の分析だったけれど、その構造は似ていた。ただし、前者が大盾+小盾+小刀+動力だとすれば、後者は刀+刀の二刀流+少しの鎧といった風。しかしその刀はともに中々の切れ味で、軽鎧の防御力も侮れるものではない

どちらのデッキにもほぼSRのみによる1団が入り込んでいるのはあまり夢のある話ではないけれど、1団内と、団同士、それぞれに補完関係さえあるのなら、VR以下のカードでも代用可能ではないのかと思っておきたいところ

なんにせよ、まだ、二つのデッキの間に(思い込みもかなりあるはずの)類似点を見つけた、というだけの話で、【紫単】や【赤単】は毛色の違ったデッキであることは多分に予想される。引き続き分析を続けていく

 

前回よりも長さが増してしまったけれど、読みやすさとかどうなんだろう

もし何かこうした方がよい、などあったら、コメント欄までいただけると助かります

 

 

以下おまけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                              分析を続ける前に言っておくッ!
                おれは一昨日ver2.1EXをほんのちょっぴりだが体験した
       い…いや…体験したというよりはまったく理解をえていたのだが……
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|     あ…ありのまま 一昨日 起こったことを話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれは環境デッキを攻略していたと思ったら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ       いつのまにか環境デッキが攻略されていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人     な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ       おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \     催眠術だとか超スピードだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ  そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/` /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ

 

 

 

 

まさかね、一年以上放置されてた環境にメスが入るとは思わないよね

このブログの存在意義を根こそぎ削ぎ取るような内容だなって思ったけど、こんな泡沫ブログはどうでもいいのです。ただ、身の振り方は考えた

上のAAとは違うけどこのブログの目的は今のところ、環境デッキに搭載されている美しいギミックを分析することにあり、デッキ構築による攻略はその先の段階にある話

環境が変わったからと言って前環境のギミックに価値がなくなるわけじゃない

どうせ新弾になってから環境が固まるまで10日はかかるだろうし、それまでは引き続き【赤単】と【紫単】、余裕があればジルさんの【侍】なんかも分析したいなーと思っています

それで環境が固まってきたら、新環境に台頭するデッキたちの構造に焦点を当てていくという寸法

 僕がデッキを作れる日は果たしてくるのか?

乞うご期待

黄色の大盾 【選ばれ黄単】

環境デッキの分析がしたいなら

とりあえず、wikiを見ればいい…

 

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©板垣恵介

黄単のページでリンクあるのが【ライブ(1.3EX1)毘沙門(1.0)】と【祈り(1.2EX)御供(1.2)】だけとか魔境すぎる

 

 

気を取り直して、はじめていきます、環境デッキ分析

 

まず、何をもって環境デッキというかだけど、頂上リプレイに登場したデッキ、と定義していこうと思う。環境ピラミッドの天辺に位置しているのは彼らだから

正確な分布が把握できないにしても、ランカーたちの使用するデッキは、(プレイングを前提としつつ)安定して勝率をあげられる、美しく優秀なギミックを搭載している可能性が高いはず

僕たちが作りたいのは、どこかで壁にぶつかることが約束されているデッキじゃなくて、天辺まで辿りつける何かを持ったデッキ。そのためにも分析対象は、頂上に位置するデッキ群としていく

 

ちなみに、頂上リプレイを振り返るにあたって、

キャッツアイ手稲店さん(https://www.youtube.com/channel/UCen_D9Tzc5i0k5vK_wjGV4Q

が保管してくださっている動画群を、大いに参考にさせていただきます

 

 

第一回目はご存じ最強の盾、【選ばれ黄単】

 

 

 

 《選ばれし者》

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 ©SEGA

あなたのターン終了時、あなたの手札が6枚以下の場合、
デッキから5枚ランダムで見る。
その中から1枚選び、それを手札に加える。
残りの4枚のカードは消滅する。

 

CoJのデッキはどうやら手札をより強力にする動力部集めてぶちかます武装部に分かれているらしくて、【選ばれ黄単】は比較的わかりやすい部類になるのでないかと思う

 

・動力部 

《オータムロイド》が確定サーチしてくる《選ばれし者》で欲しいカードを引き寄せつつ、《ダークプリースト》や《光明神アポロン》の回収効果が「消滅したものから任意」なことを利用してさらに手札を盤石にしていく。捨札を第二の手札のように扱う効果としては、他に《邪眼天使サリエル》やエラッタ前の《女神の息吹》(当時任意2枚)があったようだけど、捨札と違い消滅札は《文明崩壊》以外で干渉不可能と、より確実性がありそうだ。黄色いサーチ珍獣《カパエル》も当然入ってきて、サーチ関連のカードは5種×3枚の15枚。特に《光明神アポロン》は、アド効果を持ちつつ、最低限の戦闘をできるスタッツで、テンポを損なわずに手札を整えられる点も見逃せない

(中には、捨札からトリガーカードを拾う《幻夢のロキ》を利用して、さらに圧縮率を上げているデッキもあった)

 

今では姉妹作品的なCoJP限定の話になるけれど、インターセプトドローユニットを持たない【黄緑】が、《カイム》から《新品の鎧》をサーチして、そこから《追い風》や《神の杯》を手繰り寄せる動きは美しい

5秒間何回でも引き直せるマッチングシステムによって、初めの1手だけはほぼ確定して始められる。ではその1手をどれだけ発展させられるか? という点に置いて、《オータムロイド》→《選ばれし者》(→《ダークプリースト》or《光明神アポロン》)→対戦相手に有効な武装、という立ち上がりは、非常な安定感を生み出すと思われる(《オータムロイド》1枚があればいい、というのも、マリガンの難易度を下げている)

 

・武装部

そうして安定感を持って引き寄せる武装の方もまた強力

 

ほぼ確実に入ってくるのは、3コスト以上をガッチリと足止めしつつ、厄介な除去効果もある《現世のイザナギ》。2コスト以下の生存を許さず、タダでは死なない《天帝インドラ》。相手の攻撃をいなす呪縛と、相手に攻め込む行動権消費をダブルでこなす、上に加護までついてくる《ライトニングドラゴン》。ブリハン絶対許さないウーマン代表《聖剣・エクスカリバー》、あたりになるだろう

これらは、1枚1枚の盤面制圧力も高いながら、《現世のイザナギ》の行動権消費には《ライトニングドラゴン》の呪縛が噛みあい、また、その間隙を狙う低コスには、《天帝インドラ》と《聖剣・エクスカリバー》が睨みを効かすと、相互に補完関係ができている

天敵はBPを上回るスピードムーブや、加護を無視する全体除去やランダム破壊があげられて、具体的には《魔天ルシファー》と《邪眼天使サリエル》の対策をするために、《デストラクションスピア》も必須カードとなっていそうだ。捨札の消滅する《どきどきテイスティング》の採用も多くみられるのは、回収効果の強化も見込みつつ、BPお化けに立ち向かうというよりは、《ライトニングドラゴン》が相討ちする、例えばレベル2の《夜魔女王リリス》から一方をとるためだろうか

(あと《原初神ガイア》どうすんだろう? 《現世のイザナギ》が生き残るからいいのか?)

 

そうして固められる守りこそをメイン武装とするのなら、サブの方向性には二つあるようで、ここにデッキの幅が現れる。方向の一つは、守りを補強するカード群

《夜光のヴィヴィアン》はランダム選択ながらも、小型の《ライトニングドラゴン》とでもいうべき小回りの効く良カードで、《風精ウィンディ》が《現世のイザナギ》や《聖剣・エクスカリバー》に加護を与える。《エンジェルビルダー》は後攻1tに選択できる《光明神アポロン》より硬い守護であり、《銀翼のクリス》は《冥天凶殺》とのコンボで相手のリソースを枯らしつくす

もう一つは固めた盤面から切り込む小刀であり、1点をほぼ確約させる《ハーピー》や、赤からタッチ採用され複数点を期待できる《ジャック・ザ・リッパー》がここにあたる。もはや小刀レベルではないけれど、盤面を豪快にリセットしながら1点をとりにいく《天空神機ゼウス》もこちらに入るのだろうが、方向性としては異質なのだなと思った(ちなみに、《天龍のレイア》や《ゴールドクラウン》も、どちらかというとアグロ向きなカードの気がする)

(《夜光のヴィヴィアン》と《ライトニングドラゴン》は、守りと攻撃両方に使える選略効果を持っているので、盾であり、刃でもあると言えそうだ。そういう意味で、このデッキの真の主役は《ライトニングドラゴン》なのかもしれない。ちなみに、攻め込む前に《銀翼のクリス》で相手のトリガーを無力化する光景も見た)

総じて点差を大事にしつつ盤面を守りきる、という方向にデッキが向いていて、コンボパーツを揃えるのではなく、その場その場で適切なカードを握れているか? の点が重要そうだ。その点も《選ばれし者》はよく噛みあっている

 

・まとめ

【選ばれ黄単】デッキは、《選ばれし者》から手札を補強するエンジンと、単体が強力かつお互いが補完しあう大盾=メイン武装、それに、大盾を支援する小盾と、盾の固めた守りから点差をもぎとる小刀=サブ武装の、三つのパーツから成り立っている

 

残念ながら実際に作ることはできていないので、ギミックに対する理解はまだ浅いかもしれない(例えば後攻1tは大体アポロンから始まるのだろうが、その後どうやって手札を補強するのか、がよくわからない)

しかし、デッキに方向性を持たせるとはどういうことか? ということが少し理解できた気がする。メイン武装となる、強力な効果を持つカード同士で、一団の補完関係を作り、そこにサブパーツをあてていくのだ。手札を作るエンジンは、メイン武装の構造とはあまり関係なく、つまり、デッキを作る際には別にストックしておいて、武装の種族や色にあったものをそのたび選択すればよい気もするが、これは別のデッキも見てみないことには断定できない。引き続き分析を続けていこうと思います

 

それにしても、長い文章を書くのって、くたびれるものですね

ここまでおつきあいいただいて、ありがとうございます

次回は緑の悪魔たちに登場していただく予定

乞うご期待 

環境デッキのギミック、分析していきます

なぜ、僕たちはデッキを作れないのか

正確には作ることは可能だけど、環境デッキの前に敗れ去る

 

例えばをあげる。僕の作ったデッキの話

 

現CoJで珍獣以外は稀有な四色の並ぶデッキの一つ【四聖獣】において、《圧殺のタウロス》に代表される3コストの《エレメント・サイクル》のカードたちが最大パフォーマスを発揮可能であり(実はタウロスは青に反応するハンデス効果以外にも、赤に反応する固着と無我の境地効果を持っている)、さらにはそれらのカードを《鍛冶神の業物》でデッキに返すことで、3+1コスト=4コストの四聖獣たちが場に現れる。つまり、援軍以外にCIPの持たない《四聖獣》をテンポロスなく並べることが可能ではないか?

ついでにそれら《エレメント・サイクル》がデッキに返る=墓地に溜まりにくいことを利用して、他に《メタルウィンナー》や《ゴーレム》といった自身の効果で消滅するカードを用いることで《鏡合わせの祈り》から《四聖獣》が現れる確率を高めることも可能。そうして場に2~3体並んだ《四聖獣》たちを《黄龍》によって問答無用な消滅リソースとして活用すればそこには大宇宙が広がる(あわよくば愛の奇跡)、はずだった

 

結果はお察しの通り

《メタルウィンナー》は不滅であって無敵ではなく、基本BP干渉や《邪眼天使サリエル》の変なポーズであっさりと墓地に送られ、《エレメント・サイクル》たちのBP5000,6000ラインどころか《ゴーレム》のBP8000ですら、焼切る手段は多かった

《鍛冶神の業物》はひたすら手札に溜まり、《鏡合わせの祈り》から不滅でないくせに律儀に消滅する《メタルウィンナー》や、ターン開始時に行動権を消費するくせに不屈ではない《ゴーレム》が白昼夢のように復活する。悪夢

ファンデッカスの絵空事は現実には通用しないという話

 

必要なのは、強いデッキだ

強いオリジナルデッキはどう作ればいいのか?

Jの凄腕デッキビルダー、ヒッキー☆さんがこんな記事をあげている

 

ヒキ日記☆ オリジナルデッキを作る為に必要な事

 

この初心者ブログよりも100000000倍ためになることが書いてあるとは言うまでもない

なんだ、じゃあヒッキー☆さんのフォローだけしてればいいじゃないか

ところがどっこい。話はそうそう簡単ではない

 

同記事内にて、オリジナルデッキ=世間に埋もれたカードを用いたデッキの作り方が以下のようにまとめられていた

 

--------引用始--------

1:強そうなカードを羅列する。
2:それらカードを最大限活かす構築がイメージできるか考える。
3:上記ギミック自体が環境デッキのギミックに対抗できるか評価する。

--------引用終--------

 

僕らが最もできていないのは、どれか

初めて話はタイトルに触れる

 

カードやJOKERの組み合わせだけなら僕らにも考えられる

しかし、そのギミックが、環境デッキのギミックに対抗できるのか

正当な評価が下せない

 環境デッキのギミックに対する理解が、圧倒的に浅いから

 

それじゃあ、分析していきましょう

 

※次回より初心者による勘違いが多数現れることが予想されます。中級者以上の方々はやれやれと思いながらご覧ください